2026/06/06 20:00

愛犬にごはんを与えるとき、袋の裏をじっくり読んだことはありますか?

「チキン、小麦、とうもろこし、BHA…」と書かれた原材料表示。でも、それが何を意味するのか、正直よくわからないまま買い続けているオーナーさんも多いと思います。

実は、原材料表示の読み方を少し知るだけで、フード選びの基準がガラッと変わります。

この記事では、ドッグフードの原材料表示の読み方を基礎から解説しながら、「無添加フード」を選ぶときに本当に見るべきポイントを正直にお伝えします。添加物についても、闇雲に「全部NG」と煽るのではなく、気にすべきものとそうでないものをきちんと整理してお伝えします。



まず基本:原材料表示のルールを知ろう

ドッグフードのパッケージに記載されている原材料表示には、ルールがあります。

原材料は「多い順」に書かれている

日本におけるドッグフードのパッケージの表示には、ペットフード安全法という法律と、ペットフード公正取引協議会による自主規制ルールの2つが定められています。  そしてこの規定に従い、原材料は配合量の多い順に記載されています。

つまり、原材料表示の先頭に書かれているものが、そのフードのメイン食材です。「チキン」が1番目に書かれていれば鶏肉が主原料、「とうもろこし」が1番目なら穀物がメインのフードということになります。

成分表示の読み方

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では「保証分析値」として、重要な栄養素や水分の重量比を表示することを定めています。たんぱく質と脂質は「○%以上」と最低値を、粗繊維やミネラル、水分は「○%以下」と最大値を記載するよう規定されています。ただし、これはドッグフードに含まれる栄養素を分析したものであり、消化性などの品質について判断するのは難しいでしょう。  

成分表示はあくまで栄養素の量を示すもので、「質」までは読み取れません。だからこそ原材料の中身を確認することが重要なのです。

原材料表示で真っ先にチェックする3つのポイント

チェック①:原材料の先頭3つに何が書いてあるか

主原料には、肉や魚などの動物性タンパク質が使用されているドッグフードがおすすめです。犬は元々肉食動物であり、動物性タンパク質の方が消化しやすいとされています。「チキン」や「ビーフ」「サーモン」などと具体的な名称が記載されているフードがおすすめです。  

逆に、先頭3つに「とうもろこし」「小麦」「大豆」などの穀物が並んでいるフードは、動物性タンパク質より穀物の割合が高い配合です。価格を抑えるために穀物を多く使っているフードに多く見られます。

チェック②:「副産物」「ミール」という言葉が入っていないか

副産物とは動物の体のうち「内臓など肉と定義された部分以外」のこと。副産物と副生物自体はさまざまな栄養素が含まれる原材料であるものの、具体的にどんな動物の副産物かわからないのは不安です。食物アレルギーはどんな犬にも発症する可能性があるだけに、原材料欄に「副産物」とだけ記載されているドッグフードは避けたほうが安心です。  

「チキンミール」「ミートミール」「肉骨粉」なども同様です。どんな部位・動物由来かが不明なタンパク質源は、消化負担が高く、アレルギーの原因特定も難しくなります。

チェック③:酸化防止剤の種類を確認する

酸化防止剤はドライフードには必須の成分ですが、合成か天然かで体への影響が異なります。

ドッグフードの脂肪は、光に当たったり空気に触れたりすると酸化してしまいます。脂肪が酸化すると、フードの嗜好性が低下して食いつきが悪くなるほか、嘔吐や下痢などの消化器の症状を起こすことがあります。このため、ドライフードには酸化を防止するはたらきをするものが加えられています。酸化防止剤が加えられていないと、ドライフードはあっという間に脂肪が酸化して、おいしくないばかりか、体に悪影響のあるものになってしまうのです。  

酸化防止剤そのものは必要なものです。問題は「何を使っているか」です。



添加物の種類を正しく理解しよう

添加物についてインターネットでは「全部危険」という情報と「全部安全」という情報が混在しています。ここでは正直に整理します。

【安全性が高い】栄養添加物

食材では補え切れない栄養素を補完するために使用するもので、栄養添加物と呼ばれます。総合栄養食のほとんどに配合されており、安全性が高いのが特徴。無添加のドッグフードにも配合されていることが多いです。  

ビタミンC・ビタミンE・タウリン・グルコサミンなどが該当します。これらは体に必要な栄養素を補う目的で添加されており、「添加物=悪」と一概に言えるわけではなく、犬の健康維持のために欠かせない原材料ですらあることがわかります。  

【できれば避けたい】合成酸化防止剤・保存料

BHA・BHT・エトキシキン

「エトキシキン、BHAやBHTは、発がん性がある!」と言われることがありますが、厚生労働省によると、BHAやBHTおよびその代謝物が直接的な毒性を示すことはない、と明言しています。発がん性についても、これらの成分を大量に長期間投与したマウスなどのげっ歯類にのみ見られたものとの見解を示しています。  

現時点で「即危険」とは言い切れませんが、多くのブランドで徐々にBHAやBHTなどの合成酸化防止剤を使用しなくなってきています。  毎日食べ続けることを考えると、天然由来の酸化防止剤(ローズマリー抽出物・ミックストコフェロール・緑茶抽出物など)を使ったフードを選ぶ方が安心です。

亜硝酸ナトリウム(発色剤)

発色剤とは、主に肉類の色を赤く鮮やかに見せるための人工添加物です。犬は赤色を認識できないとされるため、発色剤は不要な添加物と言えます。  愛犬のためではなく、人間が手に取りやすくするための添加物です。

着色料(青色2号・赤色3号など)

犬は色でフードを選びません。着色料は完全に人間向けの添加物であり、体に必要なものではありません。



【注意が必要】「無添加」表示のカラクリ

成分表示に添加物に関しての記載がない場合であっても、そのドッグフードの原材料に添加物が使われていることもあります。仮に「着色料・香料が無添加」と表記されているドッグフードであっても、酸化防止剤や防腐剤といった添加物については含まれていることも考えられます。本当に無添加のドッグフードであるかどうかは成分表記から判断するのが非常に難しいです。  

「無添加」という言葉は、何が無添加かを明示していない場合、部分的な無添加に過ぎないことがあります。パッケージの文言だけを信じず、原材料表示を自分の目で確認する習慣が大切です。

信頼できるフードを選ぶ3つのチェックポイント

以上を踏まえて、フードを選ぶ際に実践できるシンプルなチェック基準をまとめます。

チェックポイント①:原材料の先頭は具体的な肉・魚の名前か

「チキン」「サーモン」「馬肉」など、具体的な名称が先頭に来ているか確認しましょう。「ミートミール」「副産物」「穀物類」が上位のフードは要検討です。

チェックポイント②:酸化防止剤は天然由来か

「ローズマリー抽出物」「ミックストコフェロール(ビタミンE)」「緑茶抽出物」「クエン酸」などが記載されていれば天然由来のサインです。「BHA」「BHT」「エトキシキン」の記載があれば合成です。

チェックポイント③:発色剤・着色料の記載がないか

「亜硝酸ナトリウム」「青色2号」「赤色3号」などの発色剤・着色料は犬には不要な成分。これらが入っていないフードを選びましょう。



トッピングフードという選択肢

毎日与えるドライフードの添加物が気になるけれど、全部を手作りに変えるのはハードルが高い——そんなオーナーさんに試してほしいのがトッピングフードという考え方です。

今のフードをベースに、無添加の食材をトッピングするだけで、添加物の摂取量を相対的に減らしながら、栄養の質を底上げできます。

Chill-Wan Foodは、合成添加物・保存料・着色料を一切使わない、素材そのままの無添加手作りトッピングフードです。原材料はすべて明記されており、「何が入っているか全部わかる」安心感が最大の特徴です。

今のドライフードの上に乗せるだけ。それだけで、毎日の食事が変わります。

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まとめ

 • 原材料表示は配合量の多い順に記載されている。先頭3つに何が来るかが最重要
 • 「副産物」「ミートミール」が先頭にあるフードはタンパク質の質が不明確
 • 添加物には「必要なもの(栄養添加物)」と「できれば避けたいもの(合成酸化防止剤・発色剤・着色料)」がある
 • 「BHA・BHT・エトキシキン」は即危険とは言えないが、毎日摂り続けることを考えて天然由来を選ぶのが安心
 • 「無添加」表示は部分的な無添加の場合があるため、原材料表示を自分の目で必ず確認する
 • 全部を変えなくても、無添加トッピングフードを加えるだけで食事の質は変えられる

「何が入っているかわかるごはん」を、愛犬に届けてあげましょう。

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。