2026/06/05 20:00
「最近、散歩のペースが落ちてきた」
「段差でよろけることが増えた」
「ごはんを残すようになってきた」
愛犬が7歳を超えたあたりから、こんな変化に気づき始めるオーナーさんは多いと思います。
人間に換算すると、犬の7歳はおよそ44〜55歳。立派な「中高年期」です。体の中では見えないところで、さまざまな変化が静かに進んでいます。
その変化に気づいて食事を見直すか、気づかずに同じごはんを続けるか。この差が、その後の健康寿命を大きく左右します。
この記事では、シニア期に入った犬の体に何が起きているのか、そしてごはんで何をどう変えればいいのかを、筋力・腸活・関節ケアの3つの軸でお伝えします。

7歳以降、犬の体で起きていること
シニア犬は加齢に伴い消化機能が徐々に低下し、食事から必要な栄養素を効率よく吸収できなくなる傾向があります。胃や腸の働きが鈍くなることで、食べたものの消化に時間がかかるようになるだけでなく、タンパク質や脂質、ビタミン・ミネラルといった重要な栄養素の吸収率も低下してしまうことがあります。この結果、若い頃と同じ食事内容を続けていても、気づかないうちに栄養不足に陥ってしまうリスクが高まります。
つまり「同じごはんを同じ量与えている」だけでは、もう足りないのです。
体に起きる主な変化をまとめると、以下のとおりです。
代謝の低下
シニア犬は成犬と比較して代謝が落ちてしまい、成犬と同じドッグフードを与えてしまうと、カロリー過剰摂取となり体重増加・肥満のリスクを高めます。
筋肉量の減少
老犬の筋肉維持には良質なタンパク質を与えることが大事とされています。歩くスピードがゆっくりになった、足がもつれやすくなった、段差でつまずきやすくなったなどの場合は愛犬の足腰が弱まっているサインです。
関節の劣化
老化とともに必ずといっていいほどつきまとうのが足腰の問題です。犬の関節を構成しているコラーゲン・グルコサミン・コンドロイチンなどは体内で合成される成分ですが、加齢とともに消耗され体内での合成力も低下するため、ヘルニアや関節炎などのトラブルが起こりやすくなります。
腸内環境の乱れ
腸内の善玉菌は加齢とともに減少します。消化・吸収・免疫の要である腸が弱ることで、全身の健康にじわじわと影響が出てきます。
① 筋力ケア:良質なタンパク質を「量より質」で
シニア犬が筋肉を維持するために最も重要なのがタンパク質です。ただし、注意したいのは「量を増やせばいい」わけではないという点。消化機能が落ちているシニア期は、消化に負担のかかる低品質なタンパク質では逆効果になることもあります。
シニア犬に向いている高品質タンパク質の食材
鶏むね肉・鶏ささみ(加熱済み)
低脂肪で消化しやすく、シニア犬のタンパク質源として定番の食材です。茹でてほぐすだけで簡単にトッピングできます。
白身魚(タラ・ヒラメ・カレイ)(加熱済み)
消化への負担が少なく、DHAやEPAも含まれるため筋肉・脳・関節のトータルケアに役立ちます。
豆腐(少量)
植物性タンパク質として胃腸への負担が軽い食材。柔らかく食べやすいため、食欲が落ちたシニア犬にも取り入れやすいです。
鹿肉・馬肉(加熱済み)
老犬の健康維持に必要な栄養素は、良質なタンパク質とブドウ糖、次に脂肪とビタミン、そしてミネラルです。 鹿肉・馬肉は低脂肪・高タンパクで、消化吸収がよく、シニア犬の筋肉維持に特に優れた食材です。

⚠️ 気をつけたいこと
老犬になると運動量が低下するため、食事は低カロリーで栄養価の高いものが理想です。 脂肪分の多い食材(豚バラ・鶏皮など)は肥満・膵炎のリスクがあるため避けましょう。
② 腸活ケア:腸内環境を整えて免疫力をキープ
「腸は第二の脳」とも言われるほど、腸内環境は全身の健康に直結しています。シニア期は特に腸内の善玉菌が減りやすく、免疫力の低下・消化不良・慢性的な軟便などが起きやすくなります。
体重管理をしながら質のよい脂肪、特にオメガ3を摂り、関節成分や腸内環境に配慮し食物繊維や乳酸菌も積極的に摂ってください。
腸活に役立つ食材
かぼちゃ・さつまいも・大根(加熱済み)
食物繊維が豊富で腸内の善玉菌のエサになります。柔らかく茹でることでシニア犬にも食べやすくなります。
キャベツ・ブロッコリー(加熱済み)
食物繊維に加えてビタミンCが豊富。免疫力の維持にも役立つ野菜です。細かく刻むか、ペースト状にして与えましょう。
ヨーグルト・納豆(少量)
乳酸菌・納豆菌が腸内フローラを整えます。ただし与えすぎは禁物。ティースプーン1杯程度をトッピングする感覚で十分です。
肉・野菜の茹で汁(スープ)
水分補給と同時に、消化を助ける効果があります。シニア犬は水分摂取量が落ちやすいため、スープ仕立てにするだけで腸内環境の改善に役立ちます。

腸活のポイント:まず「水分量」を増やす
ドライフードだけを与えている場合、水分量は全体の10%以下しかありません。シニア犬の腸は乾燥に弱く、便秘や宿便の原因にもなります。茹で汁をかけたり、ウェットタイプのトッピングフードを加えるだけで腸への負担を大幅に減らせます。
③ 関節ケア:グルコサミン・コンドロイチンを食事から
グルコサミンとコンドロイチンは通常は体内で作られますが、年齢を重ねると共に産生が減ってきます。シニアの初期に入ったら、関節の健康を保つために継続的にグルコサミン&コンドロイチンを補給してあげましょう。
サプリメントで補う方法もありますが、食材から自然に摂ることができれば理想的です。
関節ケアに役立つ食材
鶏軟骨(加熱済み・細かく刻む)
グルコサミン・コンドロイチンを豊富に含む食材の代表格。シニア犬には消化しやすいよう、細かく刻んでトッピングしましょう。
サーモン・イワシ・サバ(加熱済み)
グルコサミン・コンドロイチンとともに、EPAなどのオメガ3脂肪酸は関節の炎症を和らげてくれます。 青魚はシニア犬の関節ケアに非常に効果的な食材です。
えごま油・亜麻仁油(少量)
加熱せずフードにかけるだけでOK。オメガ3脂肪酸を手軽に補える方法として人気があります。小さじ1/4程度から始めましょう。
豚足・手羽先(加熱済み・骨なし)
コラーゲンが豊富で関節の柔軟性をサポートします。骨が混入しないよう丁寧に処理することが必要です。

関節ケアは「痛くなってから」では遅い
関節の軟骨は一度摩耗すると元に戻りません。「まだ元気に歩けているから大丈夫」という段階から予防的に取り入れることが、長く歩ける体を守る最善の策です。
シニア犬のごはん、与え方も変えよう
食材の中身だけでなく、与え方もシニア期は見直しが必要です。
1日2回 → 2〜3回に増やす
消化機能が落ちているシニア犬は、一度にたくさん食べると胃腸への負担が大きくなります。同じ量を回数を増やして小分けにすることで、消化の負担を軽減できます。
フードを少し温める
人肌程度(38℃前後)に温めることで香りが立ち、食欲が落ちがちなシニア犬の食いつきが改善することがあります。また、冷たい食事よりも消化への負担が少なくなります。
食器の高さを上げる
首や関節に負担をかけないよう、食器台を使って食べやすい高さに調整しましょう。前足への負担が減り、食事中の痛みを和らげることができます。

「シニアになってから」でも遅くない
「7歳を過ぎてからごはんを変えても意味があるの?」と思うオーナーさんもいるかもしれません。
答えは、全然遅くありません。
食事が変わると、早い子では1〜2週間で便の状態が改善し、1〜2ヶ月で毛並みの変化や活動量の回復を実感されるケースもあります。10歳・12歳のシニア犬でも、食事の見直しで元気を取り戻したという声は珍しくありません。
今日のごはんが、明日の体を作ります。
Chill-Wan Foodのトッピングフードがシニア犬に選ばれる理由
Chill-Wan Foodは、無添加・手作りのトッピングフードです。シニア犬にとって心配な合成添加物・合成保存料は一切使用せず、素材そのものの栄養をそのままお届けしています。
今のドライフードにそのまま乗せるだけでOK。全部を変える必要はありません。筋肉ケアのタンパク質・腸活の食物繊維・関節ケアの成分を、毎日の食事にシンプルにプラスできます。
「シニアになった愛犬に、もう少し良いものを食べさせてあげたい」——そんなオーナーさんの気持ちに応えたくて、Chill-Wan Foodを作りました。
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まとめ
• 犬の7歳はシニア期のスタート。消化機能・筋力・関節・腸内環境が同時に変化し始める
• 同じごはんを続けていると、見えないところで栄養不足が進んでいる可能性がある
• 筋力ケアには低脂肪・高品質なタンパク質(鶏ささみ・白身魚・鹿肉)を意識する
• 腸活には食物繊維・乳酸菌・水分補給が柱。まずスープをかけるだけでも効果的
• 関節ケアはグルコサミン・コンドロイチン・オメガ3を含む食材を「痛くなる前から」取り入れる
• 与え方も回数を増やし、温めて、食器の高さを調整するなど工夫を
• 無添加トッピングフードなら、今のフードに乗せるだけで手軽に始められる
愛犬のシニアライフを、食事の力でもっと豊かに。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。持病がある場合や症状が気になる場合は、必ず獣医師にご相談ください。
