2026/06/02 20:00
「大型犬はとにかくよく食べる。でもこのフードで本当に大丈夫なんだろうか…」
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーを飼っているオーナーさんから、こういったお声をよくいただきます。
大型犬は体が大きい分、食事の量も多く、食費もかかります。だからこそ「量をこなすため」に選んでしまいがちなのが、価格重視の市販フード。でも、毎日大量に食べるからこそ、フードの中身=品質が、愛犬の健康に与える影響は小型犬以上に大きいとも言えます。
この記事では、ラブラドールとゴールデンレトリバーに本当に必要な栄養と、市販フードだけでは補いきれないことがある栄養素についてお伝えします。

まず知っておきたい:2犬種それぞれの体質
ラブラドールとゴールデンレトリバーは見た目こそ似ていますが、それぞれの体質や健康リスクを理解した上で食事を考えることが大切です。
ラブラドールレトリバーの特徴
ラブラドールレトリバーは食欲旺盛で肥満になりやすい犬種として知られています。その一方で、筋肉質でエネルギッシュな体を維持するためには、適切な栄養管理が欠かせません。成長段階や活動量に応じた食事管理は、健康寿命を大きく左右する重要な要素です。

ゴールデンレトリバーの特徴
ゴールデンレトリバーの平均寿命は11歳。大型犬全体の平均寿命は11.1歳なので、平均よりもわずかに寿命が短い犬種です。 だからこそ、毎日の食事で健康をサポートする意識が特に重要になります。

2犬種に共通する健康リスク
レトリバー種はアレルギー体質の個体も多く、足先をなめ続ける、耳の炎症を繰り返す、お腹や脇の赤みといった症状が出やすい傾向があります。また、胸が深い体型から、胃捻転のような命に関わる緊急疾患にも注意が必要です。
ラブラドール・ゴールデンに必要な栄養素
ラブラドールに必要な主な栄養素は、筋肉と臓器の健康維持に不可欠な動物性タンパク質、皮膚や被毛の健康・ホルモンバランスの維持に重要な脂質、エネルギー源となる低GI値の炭水化物、免疫力や代謝の調整に必要なビタミン・ミネラル、そしてドライフード中心の食生活では特に意識したい水分です。
特に注目してほしい栄養素を3つ挙げます。
① 動物性タンパク質(最重要)
体への負担を考えると、肉や魚を中心とした食事を与える必要があります。きちんと適正な動物性タンパク質を摂れているラブラドールレトリバーは、筋肉質で骨格もしっかりしている傾向にあります。
大型犬は筋肉量を維持するために、質の高いタンパク質を十分量摂ることが欠かせません。
② グルコサミン・コンドロイチン(関節ケアに)
シニア犬(7歳以降)になると基礎代謝が低下し、グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3などの補助栄養素が有効になります。
大型犬は体重が関節に大きな負担をかけます。シニアになる前から意識的に取り入れることが、関節疾患の予防につながります。
③ オメガ3脂肪酸(皮膚・炎症ケアに)
レトリバー種に多いアレルギーや皮膚トラブルには、炎症を抑える働きを持つオメガ3脂肪酸が効果的です。サーモンや青魚、えごま油などに豊富に含まれています。
市販フードだけでは足りないことがある理由
「総合栄養食と書いてあるから大丈夫」と思っているオーナーさんも多いと思います。確かに総合栄養食は基準を満たしていますが、大型犬・特にラブラドールとゴールデンに関しては、いくつかの点で注意が必要です。
問題① タンパク質の「質」が見えない
市販フードはタンパク質の「量」は記載されていますが、「質」はわかりません。原材料の1〜3番目に書かれている原料に動物性原料が使われているもの、あるいは動物性原料が原材料の約半分以上を占めるドッグフードを選ぶことが大切です。 原材料の上位が穀物類になっているフードは、タンパク質の質が十分でない可能性があります。
問題② 水分量が圧倒的に少ない
ドライフードの水分含有量はおよそ10%以下。一方、手作りや生食系のフードは水分量が70〜80%ほどあります。ドライフード中心の食生活では水分摂取を特に意識する必要があります。 水分不足は腎臓・泌尿器系への負担や、胃捻転リスクの上昇につながります。
問題③ 胃捻転リスクと食事の関係
胃捻転は胃が食事で大きく膨らんだあとにねじれることで発症します。胸の深い大型犬に多い病気なので、ラブラドールレトリバーは特に注意が必要です。予防するには、1回の食事で多くの量を与えないこと、食後1時間は運動を避けることが有効です。
ドライフードは消化の過程で膨張しやすいため、水分量の多い手作りフードやウェットフードとの組み合わせが、このリスクを下げる観点からも有効です。
問題④ 関節ケア成分が不十分なことも
市販フードにもグルコサミンやコンドロイチンが配合されているものがありますが、配合量は各社まちまちです。大型犬に必要な量を確保するためには、食材から直接摂ることが確実です。
手作りごはんで補える栄養と食材
大型犬の手作りごはんは「量が多くて大変」というイメージがあるかもしれません。でも、全部を手作りにする必要はありません。今の市販フードに良質な食材をトッピングするだけでも、栄養面の底上げができます。
✅ ぜひ取り入れたい食材
鶏むね肉・鶏もも肉(加熱済み)
消化が良く、高タンパク低脂肪。大型犬の筋肉維持に最適なタンパク源です。
サーモン・イワシ・サバ(加熱済み)
オメガ3脂肪酸が豊富で、皮膚トラブルや関節の炎症を抑える効果が期待できます。レトリバー種のアレルギー対策にも有効です。
鶏軟骨・豚足(加熱済み)
グルコサミン・コンドロイチンを食材から摂れる優れたトッピング食材。関節ケアが気になるシニア期に特におすすめです。
かぼちゃ・さつまいも・ブロッコリー
ビタミン・ミネラルが豊富で、免疫力アップに役立ちます。食物繊維で腸内環境も整います。
スープ・煮汁
肉や野菜を煮た際の汁をフードにかけるだけで、水分量を大幅にアップできます。胃捻転リスクの軽減にも役立ちます。

ライフステージ別の食事のポイント
ラブラドールは大型犬に分類され、特に子犬の時期は急速に成長します。そのため、ライフステージごとに適切な栄養管理が求められます。
子犬期(〜12ヶ月)
骨や関節の形成が急速に進む時期。カルシウムとリンのバランスが非常に重要です。成長が速すぎると関節トラブルのリスクが上がるため、カロリーの過剰摂取に注意しましょう。
成犬期(1〜7歳)
筋肉量の維持と体重管理が最大の課題。股関節形成不全など先天的な問題の症状進行を防ぐためにも、食生活で体重管理をしっかり行うことが重要です。 活動量に合わせた食事量の調整が必要です。
シニア期(7歳〜)
基礎代謝が落ちるため、同じ量を食べていても太りやすくなります。関節への負担を減らすためにも体重管理が最重要課題に。グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3を積極的に取り入れる時期です。

大型犬の食費を「コスト」ではなく「投資」と考える
ラブラドールやゴールデンの食費は、小型犬の2〜3倍以上かかるのが現実です。「少しでも安いフードで」という気持ちはよくわかります。
でも、食費を削った結果、関節疾患・アレルギー・肥満などで動物病院にかかる費用のほうが何倍も大きくなってしまうことがあります。毎日のごはんに少し良い食材を加えるだけで、愛犬の健康寿命は大きく変わります。
大型犬の食事は、まさに「健康への先行投資」です。
「全部手作りは難しい」という方へ
毎日大型犬分の手作りフードを作り続けることは、時間的にも体力的にも大変なことです。
そこで、Chill-Wan Food では添加物を一切使わず、素材の品質にとことんこだわった手作りトッピングフードをお届けしています。市販フードのトッピングとして使っていただくだけでも、普段の食事の栄養バランスを大きく底上げできます。
「何が入っているか全部わかる」安心感を、ぜひ愛犬に。
👉 Chill-Wan Foodの商品一覧はこちら
まとめ
• ラブラドール・ゴールデンは肥満・関節疾患・アレルギー・胃捻転などのリスクに注意が必要
• 質の高い動物性タンパク質・水分・グルコサミン・オメガ3がこの2犬種には特に重要
• 市販ドライフードはタンパク質の質と水分量において不足しがちな面がある
• 全部を手作りにする必要はなく、トッピングや煮汁の活用から始めるだけでも大きな効果がある
• ライフステージ(子犬・成犬・シニア)に合わせた食事管理が健康寿命を左右する
• 食費を「コスト」ではなく「健康への投資」と捉える視点が大切
愛犬の大きな体を、本物の栄養でしっかり支えてあげましょう。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は必ず獣医師にご相談ください。
