2026/06/01 20:00
「体をしきりに掻いている」「耳が赤くなる」「皮膚に赤みや湿疹が出る」
こんな症状が愛犬に出ていませんか?
実は、柴犬はアレルギーを発症しやすい犬種として知られており、約70%が3歳以下で発症すると言われています。 また、ミニチュアダックスフンドも、アトピー性皮膚炎や食事アレルギー性皮膚炎の好発犬種のひとつです。
どちらの犬種にも共通して言えること、それは**「毎日のごはんを見直すことが、アレルギー改善への大きな一歩になる」**ということです。
この記事では、柴犬・ミニチュアダックスのアレルギーの原因から、手作りごはんで気をつけたいポイントまで、わかりやすくお伝えします。

柴犬・ミニチュアダックスがアレルギーになりやすい理由
まず、それぞれの犬種の体質を知っておきましょう。
柴犬の場合
柴犬はもともと皮膚の脂分が少なく乾燥しやすい体質です。そのため、花粉やハウスダスト、フードに含まれる特定の成分に反応して、かゆみや赤み、湿疹などの症状が出やすい傾向があります。

ミニチュアダックスフンドの場合
個体差もありますが、食べ物でアレルギー症状が出る子も多く、小麦・トウモロコシ・大豆・牛乳・卵・乳製品などがアレルゲンになりやすい食材として挙げられます。また、添加物もアレルギーの原因になることがあるため、不必要な添加物はできるだけカットしたフードがおすすめです。

共通すること:アレルギーは「コップの水」で考える
食事だけがアレルギーの原因でなくても、体内のアレルゲンが溜まる「コップ」の容量がオーバーしてしまうとアレルギーを発症してしまいます。つまり食事を変更し、食事中のアレルゲンを除去することによりアレルギーを改善することがあるのです。
「環境アレルギーがあるから食事を変えても無意味」ではなく、食事からアレルゲンを減らすことがコップを溢れさせないことにつながります。
アレルギーのサインを見逃さないで
以下の症状が続いている場合、食物アレルギーが関係している可能性があります。
皮膚の症状
• 体をしきりに掻く・なめる・噛む
• 耳や目の周り・わきの下・足先・太ももの内側が赤くなる
• 皮膚に湿疹・フケ・脱毛が見られる
消化器の症状
• 嘔吐や下痢がある。便が軟らかくなっていたり、排便の回数が増えていたりする場合も注意が必要です。
チェックのポイント
食物アレルギーによる皮膚のかゆみは一年を通してみられます。季節に関係なく、いつも痒そうにしているなど、行動に変化を感じたら早めに獣医師に診てもらいましょう。
市販フードで見直したい成分
アレルギー体質の子に毎日与えるフードだからこそ、原材料の中身をしっかり確認することが大切です。
⚠️ 注意が必要な成分
小麦・とうもろこし・大豆
多くの市販フードに使われている穀物類ですが、アレルゲンになりやすい成分です。原材料表示の上位に来ているものは特に注意しましょう。
質の低いタンパク質(副産物・肉骨粉など)
消化吸収が悪く、体への負担が大きいタンパク源です。「チキンミール」「ミートミール」と書かれているものが該当します。
合成添加物(着色料・保存料・人工香料)
BHA・BHT・エトキシキンなどの合成保存料は、アレルギーや炎症の引き金になることがあります。
乳製品・卵
ミニチュアダックスを中心に、これらに反応する子が少なくありません。おやつにも注意が必要です。
手作りごはんがアレルギー体質の子に向いている理由
手作りごはんの最大のメリットは、「何を使うか」を完全にコントロールできることです。
市販フードはどんなに良い商品でも、複数の食材が混ざっています。アレルギーの原因を特定しにくく、除去することも難しい。一方、手作りごはんなら食材をひとつひとつ把握できるため、愛犬のアレルゲンをピンポイントで除外できます。
食物アレルギーの場合、主にタンパク質が原因となっています。これまで食べさせる機会の少なかったタンパク主原料を使用したフードを与えるほうが、食物アレルギーを起こすリスクは低くなると言われています。
アレルギー体質の子に使いたい食材・避けたい食材
✅ 使いたい食材(低アレルゲン)
鹿肉(ベニソン)
犬が日常的に食べる機会が少ない新奇タンパク質のため、アレルギーを起こしにくいとされています。低脂肪で消化にも優れています。
白身魚(タラ・ヒラメ・スズキ)
タンパク源として優秀で、アレルゲンになりにくい食材のひとつ。DHA・EPAも含まれており皮膚の健康にも役立ちます。
さつまいも・じゃがいも
エネルギー源として使いやすく、消化が良い。穀物アレルギーの子の炭水化物源として活躍します。
かぼちゃ・ブロッコリー・キャベツ
ビタミン・ミネラルが豊富で、腸内環境を整える食物繊維も含まれています。アレルギーの子にも取り入れやすい野菜です。

⚠️ 避けたい食材(高アレルゲン)
• 小麦・とうもろこし・大豆
• 牛肉・鶏肉(すでに与えていてアレルギーが出ている場合)
• 乳製品(チーズ・ヨーグルト)
• 卵(特にミニチュアダックスは注意)
※アレルギーは個体差があります。「一般的に低アレルゲン」とされる食材でも、その子によっては反応が出ることがあります。
アレルギーの子への手作りごはん、始め方のポイント
① まず獣医師に相談する
手作り食でも動物病院の処方食でも、テスト期間中は栄養が足りなくなることがあるため、獣医師のアドバイスを受けることが大切です。 食材を変える前に、まず受診してアレルゲンの検査を行うことをおすすめします。
② 食材はひとつずつ増やす
症状が落ち着いたら与えていた食材からひとつずつプラスしていくという、地道な努力と根気が必要不可欠です。 「一度にたくさん変えない」が鉄則。どの食材がアレルゲンか特定しやすくなります。
③ 食事日記をつける
食材・量・症状の変化を毎日記録しておくと、アレルゲンの特定がスムーズになります。スマホのメモ機能で十分です。
④ 水分を意識する
水分不足になると老廃物をうまく排出できず、炎症が悪化しやすくなります。水分を多く含む食材(野菜・スープなど)を意識して取り入れましょう。

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まとめ
• 柴犬・ミニチュアダックスはどちらもアレルギーを発症しやすい犬種
• アレルギーは「コップの水」理論で考え、食事からアレルゲンを減らすことが改善の第一歩
• 小麦・とうもろこし・合成添加物・副産物は要注意
• 低アレルゲン食材(鹿肉・白身魚・さつまいもなど)を中心とした手作りごはんが効果的
• 食材はひとつずつ増やし、食事日記で変化を記録しながら進める
• まずは獣医師への相談を忘れずに
愛犬のアレルギー、諦めずにまず「ごはん」から見直してみましょう。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は必ず獣医師にご相談ください。
